ネックストラップを注文する前に知っておきたい5つの基本パーツ
ネックストラップを構成しているパーツひとつひとつには全て名前がついています(ネックストラップではなくあらゆる工業製品には名前がついていますが)。カードケース、二重リングなどはなんとなく想像がつきますが、マルカン、レバーナスカンなどは何のことだかわからない人の方が多いと思います。
ここではネックストラップに使われている基本的なパーツについて紹介します。国内のほとんどのメーカーで共通で使われているものなので、以下で説明するパーツさえ覚えておけば、注文するときの流れが格段にスムーズになるでしょう。
先端パーツ
名前の通りネックストラップの先端につけるパーツです。
松葉、二重リング、ナスカン、カードクリップなど様々な種類があり、「ネックストラップの先端に何をぶら下げるか」によって、それぞれを使い分けたり組み合わせたりされます。
安全パーツ
ネックストラップに一定の負荷がかかると自動的に外れるようになるパーツが外れて首が締まるのを防ぐ役目をします。メーカーによって呼び方は様々ですが、セーフティパーツ、安全パーツ、危険防止パーツなどと呼ばれることが多いパーツです。
電車やエレベーターの自動ドアなどに挟まれてしまって、万が一の事態が起こる可能性はゼロではありませんので、社員証などの毎日つけるネックストラップの場合には必須のパーツといえます。
一般的に首の後ろ側にくるように取り付けられることが多いのですが、肌に直接触れるのを避けるため横につける場合も多いようです。メーカーによって位置の指定ができるところもあります。
長さ調整パーツ
ネックストラップの長さを調整するパーツです。
紐の幅やメーカーによって仕組みが微妙に違いますが、好きな位置にスライドすることでストラップを好みに長さに固定できるパーツです。
このパーツがついていないと小柄な女性などはストラップが長すぎて社員証がぶらぶらしてしまい仕事に集中できませんので安全パーツと同じく必須パーツといえます。
カードケース
社員証などの場合は必須のオプションパーツです。
主にIDカードなどを入れるのに適したプラスチック素材とイベントなどでパスを入れるのに適したビニール素材の2種類があります。
ケースの大きさもクレジットカードのサイズのものからハガキサイズのものまで様々です。会社によっては丸い形のものや、キャラクターのシルエットの形をしたカードケースも作ることができます(もちろん追加料金はかかります)。
また、カードケース自体にもオリジナルプリントができますので、ネックストラップと合わせてオリジナルデザインをプリントをすることで、より一層ブランドの質を高めることができるでしょう。
リールクリップ
ネックストラップの先端につけてカードケースを自由に伸ばせるようにするためのパーツです。伸縮パーツ、リールパーツなどとも呼ばれます。
釣り竿のリールのような仕組みになっており、社員証でセキュリティゲートを通ったり、定期券で駅の改札を通るときに「ピッ」ってやるところにカードケースを伸ばすためのアイテムです。
あとがき
以上、ネックストラップを注文する前に知っておきたい5つの基本パーツを紹介しました。
私もネックストラップのメーカーで働いていたときはたくさんのユーザーと接してきましたが、ネックストラップをオーダーメイドする人のほとんどは、これらのパーツに関して何の知識もない人ばかりでした。
そのような場合、ネックストラップの仕様を決める段階になってどれにしようかあれこれ悩んだ結果、時間と手間が余計にかかってしまうということが多々ありましたので、基本的なパーツを理解して、自分の作りたいネックストラップに必要かどうかということを予め整理しておくと、メーカーさん側もよりスムーズに対応してくれるはずです。
もちろんここに紹介したものだけでなく「ストラップの両端にパーツをつけたい」「先端にペットボトルをつけたい」というように、さらに細かいパーツでカスタマイズすることも可能ですので、まずは相談してみると良いでしょう。
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